過去3
私が二歳の頃
理由は何かはわからないが突然泣き出した私に対し
おばあちゃんは部屋中をぐるぐるうろつきまわり悲鳴をあげ
もうわからないわよ!!と泣き叫び
その時は昼だったかな
おばあちゃんが
1LDKの部屋中の電気を消してカーテンも閉めあるテレビをつけて
家を出て行ってしまった。
真っ暗な中やっていたテレビは
ただただ人間が死刑や無残に殺されていく映画ばかりで。
印象に残っているのは、主人公が船に乗せられ村に着き、
村人全員に囲まれ罵声を浴びられている
主人公は無気力でそれはもうどうしようもないことだというように受け入れている様子だった。
そして画面が真っ暗になりまっかな場面になった途端
地面におちた首だけの主人公が度アップでうつされ、主人公は目を開けていて
カメラ目線で。
ゆっくりと目を閉じ
また画面が真っ赤になり、ENDとなるのだ。
私がなくときはいつもそんな映画をテレビで見せられた。
おばあちゃんになんでいつも怖いテレビをみせるの?と聞いたら
ニコニコして満面の笑みで
だって黙るから!と嬉しそうに言っていた。